未来ファインダー

丸みを帯びた四角いガラスの窓を覗き、シャッターを切る。

僕の窓に、君が映るのは何年ぶりだろうか。
視界より狭いファインダーは、いつも未来の光を切り取ってくれる。

集合写真の中ではいつも片隅にいた君が、
今では、ピントを合わせるための中央にいる。

明日のことは誰にも分からない、そんなどっちつかずの前提が、
勇気を心に留める言葉として僕の胸に生きているのは、
昔と変わらない君の、目を細める仕草のせいかも知れない。

もう二度と、会えない。
そう思っていたあの日の僕が、想像していなかった今日が続いていく。

先が見えない日々だとしても、明日が来るという事実が、
また、君に会える日が来る、そんな朧げでも確かな可能性を連れてきてくれる。

新しい未来を生きよう。
それこそが、ただ一つの、未来をつくる方法なんだ。

今夜は、月が綺麗に見える。

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