カテゴリー: 戯言

メインディッシュ

2018年7月5日

いただきます。 ごちそうさま。 味わいとは、 味覚だけではなく、 あらゆる感覚から知覚する。 感覚を知る行為こそが、 味を知るということなのだろう。 そしてその情報は、 僕たちの脳という未知の倉庫に蓄積されていく。 取り…

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心と答え

2018年4月11日

心を探す迷い道で、人は躰に溺れる。 躰に実体を求めるほどに、心は幻像となり霞んでいく。 愛や恋が本物であることを証明するには、偽物の存在が必要だ。 だから平気な顔で、人は浮気愛に歪んだ喜びを見出す。 嘘をつくことは、真実…

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正常

2018年4月1日

壊したい衝動の方が、 創造の欲求以上に勝ることがある。 信仰とは、人それぞれ異なるからこそ信仰なのであって、 僕らはひとつの事象を、誰一人として同様に見ることはできない。 規律をつくることで、 人はみんな同じ、平等なんだ…

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ホワイトバード

2017年9月12日

平和とは、争いごとがない状態のことを言うけれど、 それはつまり、最適な緊張状態が保たれているということだ。 争いごとは常に、不均衡が原因で生じる。 バランスの概念が存在しない空間は無く、 僕たちは常に集団および個人の利益…

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感情圧

2017年8月28日

百円ショップで購入した二つセットの小さな水鉄砲を、 湯船に浸して、中の空気を追い出そうとする。 水を鉄砲の中に誘い込むための穴が、 ちょどいいバランスよりも微妙に加減が悪くて、なかなか鉄砲の中に水が溜まらない。 まるで巻…

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狂いと悟り

2017年7月11日

狂うことと悟ることというのは、 とても近いところにあるんだろうなと思う。 狂うことを肯定した時に、 そこから数歩、距離を置いてみた時に、 客観視された狂いは悟りとなって頭の骨の内に共鳴するような心地よい音階を結ぶ。 この…

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見えない世界

2017年6月9日

この世界は光と影で構成されていて、 影を見れば光を見失い、 光を見れば、影の輪郭は曖昧になる。 その両方を上手く監視することは不可能なので、 僕らが存在している世界を、全て見渡すことは難しい。 だから僕たちは、見えないも…

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「運」の分解

2017年6月5日

運命はいつも後付けだ。 前から決まっていたような振りをするけれど、 人生は選択の連続だから、僕らは願っていた偶然のことを運命と呼ぶ。 後悔先に立たずという言葉と同じように、きっと運命も先には分からない。 どちらも同じなの…

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欲と別離

2017年5月29日

サヨナラを言いかけた君が、無意識にポケットの中の鍵を探すように、数秒間だけ思いを巡らせ別の言葉を選び直す。 僕らの日常の中で、別れ際に直接的な台詞を言うことは稀だ。 少しずつ君の背中が遠ざかっていくと、二人の間に距離と呼…

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平静

2017年5月23日

どんなに外側が静かな夜でも、 脈拍のリズムには生命が宿って、 日々の営みを雑音に変えていく。 興味のある風景だけを見ていたいけれど、 生息地を住民票に明記された僕らには不可能で、 一人一人が絶滅危惧種でありながら、 その…

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