カテゴリー: 戯言

ドミノ倒し

2017年3月25日

あなたがうっかり倒したものが、 全てに連鎖していく。 ドミノ倒しは遊戯だけど、 人の人生は遊びじゃないよ。 誰もが必死に生きているから、 終わりを愛おしく思うの。 賽を振るのは一度だけ。 人生は生きるか死ぬかの二択のゲー…

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約束の嘘

2017年3月24日

「また会いましょう」 またいつかの夜に偶然出会うような気がして、 僕はサヨナラを言わずに、夜の片隅に佇むフロアを後にした。 約束をすれば、ほんの一瞬、安心した気分になれる。 待ち合わせが会えない飢餓感を埋めてくれることも…

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託すこと、許すこと。

2017年3月22日

幼い頃に聞いていたヒット曲が朝の空気を振動させる。 鏡に写る疲れた顔を見ると、急に歳をとったような気分を覚えた。   知らない間に充電が切れそうになる電動歯ブラシの衰弱は、 僕らが誰かを愛することができる時間の…

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角砂糖の嫌悪感

2017年3月18日

珈琲が似合いますね、と、 お世辞にするにはどうでもいいような事をすれ違う人に囁かれ、 角砂糖の頼りない重さ程度には、いつもより嬉しい気分の夜だ。 ひとりで居ることが好きで、 珈琲を誰かと一緒に飲むなんて気が狂いそうになる…

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標準的な癖

2017年3月13日

東京に来て驚いたのは、地方出身者として扱われることだった。 僕が生まれた関西という「地方」は、 関西弁という「方言」を話す人たちということだ。 ご多聞に漏れず、僕は標準語を毛嫌いしていたし、 そのことは、父親が関西に縁が…

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「誰か」の反対

2017年3月7日

「誰か」   抽象的な対象を指し示す漠然とした言葉だけど、 実は「誰か」とは、大抵において「自分自身」だ。   誰かの声がする、誰か僕を愛して、誰か。 そんな宛てのない言葉を、匿名の暗闇に向けて吐き捨…

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好きにならない方法

2017年3月3日

漠然とテレビを眺めながら同じことを呟いてしまったり、 腕を組むとき右腕が上じゃないと落ち着かないとか、 優越感より劣等感の方が心地いいと感じてしまう癖とか。 似てると思うことと、好きになることは、 時々同じ意味を持つこと…

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大人のヒーロー

2017年3月2日

あなたには数年の実践で得た知識と経験があって、 そのせいで肥大化した自信が見え透いていることに、出会ってすぐに気づいてしまった。 まるで凝縮されたヨーグルトみたいで、僕はその酸味に吐き気がするんだ。   ヒーロ…

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セブンスノート

2017年3月1日

僕よりも早く待ち合わせ場所に着いた君は、 錆びついたストラトキャスターを愛おしそうに膝に抱いた。 ルート音を探す人差し指が、 音楽を聞き飽きた僕に新しい響きを教えてくれる。   基準となる単音に、君だけの音が重…

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慣れと忘却

2017年2月26日

これまで当たり前だったことが突然変わることに気がおかしくなるのはいつも最初だけで、 いつの間にか慣れて忘れてしまう。 自分よりも、脳の方が単純にできてるなんて、 何だか笑っちゃう話だよね。   辛いことがあると…

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